こんにちは。
博多アウトドア部ログのシータです。
秋に入りキャンプのベストシーズンとなりましたね。
これからキャンプで活躍するアイテムが暖房器具だと思います。
これがあるのとないのとでは快適さが全然変わってきますよね。
幕内で石油ストーブや薪ストーブを使うときに絶対に気を付けなければならないのは一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素(CO)は別名サイレントキラーとも呼ばれ、無色無臭なので自分では気づかず頭痛や吐き気、最悪の場合は死が待っています。
自分と家族を守るためにも幕内で石油ストーブや薪ストーブを使う際には必ず換気(幕内中央を通る線上2か所は必ず開ける)と一酸化炭素チェッカーを忘れずに。
いろいろな一酸化炭素チェッカーが販売されていますが、日本製の本格的なものは値段もお高く手が出しにくかったのでアマゾンで中華製の一酸化炭素チェッカーを3機種購入したので比較実験をしてみました。
かなり注意して欲しい点があるので最後まで読んで頂けるとありがたいです。
(キャンプにおける)一酸化炭素の恐ろしさ
一酸化炭素チェッカー購入前に参考にさせて頂いたYoutubeです。
徒歩キャンプいずみさんが実際に自分の体験を語られています。
体験した者でしか分からないことを惜しみなく語ってくれていますので、全キャンパーにこの動画を見て頂きたいです。
比較実験した機種
今回は楽天で評判の良さそうだった3機種を購入
今回の実験では便宜上左を赤、真ん中を白、右を黒とします。
一酸化炭素 警報器 キャンプ用 一酸化炭素チェッカー COアラーム 火災報知器 壁掛け式 一酸化炭素中毒防止 災害対策 防災グッズ
各機種のスペック比較表(空欄は情報見当たらず)
赤 | 白 | 黒 | |
メーカー | ブランド不明 | iHouse all | iitrust |
特徴 | 日本人防災士監修 | ||
電源 | 単3電池x3本 | 単3電池x3本 | 単4電池x3本 |
モデル | C0802D | ||
サイズ | 10x4cm | ||
アラーム電流 | 50mA | <50mA | |
静電流 | <20uA | ||
アラーム音 | 85dB | 85dB | |
湿度 | 25-85% | 10-95% | 10-95% |
電池寿命 | 約2年 | ||
検出距離 | 25m2 | ||
適用範囲 | 家庭用および商業用 | ||
材質 | プラスチック | ABS | |
動作環境 | 0-50度 | 0-50度 | 0-50度 |
重量 | 90g | 138g | |
保証期間 | 取付から3か月 | 1年(LINE登録必須) | 60日間無料交換保証(未使用) 1年間メーカー保証 |
連絡先 | Mail:qyhservice@163.com Line:qservice | 050-3692-5846 | csp@best-match.net |
アラーム音開始濃度 | 記載なし | 70ppm:60-180分以内 150ppm:10-50分以内 400ppm:4-15分以内 700ppm:2-6分以内 | 50ppm:60-90分 100ppm:10-40ppm 300ppm:即時 |
アラームの消し方 | 消せない | TESTボタンを押す | |
検出方式 | 電気化学式センサー | 電気化学式センサー 赤外線光電気センサー | 電気化学式センサー |
煙感知 | 0.1-9.9%db/m |
結論
赤:反応が早く感度も良好。アラームが鳴ると濃度が下がるまで鳴りやまないのが玉に瑕
白:最も感度が悪くなかなか濃度が上がらない。実験の中ではアラームが鳴らないケースがほとんど。自分の命を預けるのは不安
黒:感度は赤と白の中間だが、濃度更新間隔が長くなかなか次の濃度にならない。アラームを止める為にTestボタンを押すと次回はアラームが鳴らないという摩訶不思議な仕組み。しかもアラームが鳴る状態なのか、鳴らない状態なのかを判別することが出来ない(分からない)ので検知器としては不合格。
こちらも自分の命を預けるのは不安。
また、公称では300ppmで即時アラームを記載があったが、400ppm付近まで鳴らず。
炭の量 | 赤 | 白 | 黒 | |
1回目 | 少 | 230ppm | 鳴らず | 鳴らず |
2回目 | 中 | 290ppm | 鳴らず | 396ppm |
3回目 | 多 | 290ppm | 298ppm | 鳴らず *致命的欠陥 |
6回目 | 多 | 290ppm | 鳴らず | 409ppm |
備考 | 全条件でアラーム | 感度低く1度のみ | 2度のみ。アラーム消音設定が不明 |
実験結果
実験方法
- 燃焼物として木炭を使用
- 容器は段ボール+プラスチックシート
- 3機種を同容器に同時に入れる
- 木炭の量を少、中、多の3段階で検討
実験データ
結果のみかた
・横軸は蓋を閉めて経過した時間
・縦軸は各時間で各機種に表示されていた一酸化炭素濃度
・マーカー大はアラームの鳴り始めを示す
3機種同時比較
1回目は炭の量を少なく入れ、赤のみアラームが鳴るも後半では濃度が下がってきた。
感度:赤>黒>白
アラーム:赤のみ
2回目は炭の量を増やし、赤と黒がアラームが鳴る。
感度:赤>黒>白
アラーム:赤と黒
3回目は炭の量を更に増やし、赤と白がアラームが鳴る。
黒のアラームが鳴っておらず不思議に思う。2回目で鳴ったアラームをTESTボタンで消したが、そのせいでアラームが鳴らない設定になったと思われる。しかし、その状態を確認できず鳴るか鳴らないかの判別が出来なかった。
感度:赤>黒>白
アラーム:赤と白
途中を飛ばして6回目は3回目とほぼ同条件の炭の量で、赤と黒のアラームが鳴る。
感度:赤>黒>白
アラーム:赤と黒
同機種炭の量違い
赤は感度良くどの条件でもおおよそ300ppmでアラームが鳴り始めた。
白は感度悪く炭の量が多い時に一度だけアラームが鳴った。
黒の感度は白よりは良いがアラーム設定が分からず使用には非常に不安を覚える。
免責事項
- 本実験結果は私が入手した3機種に限ったものであり、同一機種の異なる製造番号の商品を代表するものではない。
- 実験結果に表示される濃度の計測時間は多少の誤差が含まれている。
- 本実験結果によりいかなる特定の製品を推奨もしくは否定するものではない。
- 見解には個人的意見が大いに含まれているのでその点を汲んでお読みください。
- 真の一酸化炭素濃度は測定できる環境を持ち合わせていないので各機種どこまで真の値に迫っているかは不明。
- 使用した容器は完全密封ではないため固定位置による誤差が出ている可能性があります。
まとめ
中華製一酸化炭素チェッカー3機種を比較評価してみたが、予想していたよりも大きく差が出た結果となった。
機種や個体により感度に差が出る事が分かった。
一酸化炭素チェッカーを導入する際は異なる機種を複数個使用することを強くお勧めします。
一酸化炭素チェッカー使用時の注意点
- 換気をしましょう。幕内中央の対角線上2か所は必ず開けましょう。
- 寿命があります。おおよそ2-3年が多そうですが、購入されるものの製品寿命を必ず確認し定期的に買い替えをしましょう。
- 幕外でも焚火や炭火から一酸化炭素が幕内に入り充満することがあります。1面を全開にしていたとしても安心できません。必ず一酸化炭素チェッカーは設置しましょう。
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